【松下幸之助の言葉】 いのちをかける思いがあるならば、ものに取り組む態度というものがおのずと真剣になる・・・
いのちをかける思いがあるならば、ものに取り組む態度というものがおのずと真剣になる。したがって、ものの考え方が一新し、創意くふうということも、つぎつぎに生まれてきます。あなたのいのいちが、生きて働くからです。
そうすると、そこからわたしたち人間が繁栄していく方法というものが、無限に湧き出てくると言えるのではないでしょうか。この無限にひそんでいるものを一つ一つ捜し求めていくのが、人間の姿であり、私たちお互いの、人間としての努めであると思います。
もうこれでいい、これで終わりだ、けっしてそう考えてはならない。それは、人間の務めを怠るずるいひとだとわたしは思います。
松下幸之助
1894年(明治27年)生まれ。9歳の時に大阪に奉公に出て苦闘する。1918年松下電器製作所を創設する。数々の特許・実用新案を開発するなど事業を拡大し、1925年松下電器産業株式会社に改組、社長に就任。かわたらPHP研究所を創設するなど、人間・社会への並々ならぬ関心を示している。