【アランの言葉】 一人でいる限り、人は己れ自身であることが出来ない・・・
一人でいる限り、人は己れ自身であることが出来ない。
モラリストの馬鹿どもは、愛するとは自分を忘れることだなどと言う。これはあまりに単純な見方だ。
人は自分から抜け出すほど、いっそう自分となる。
また一層良く自分の生きていることを感ずる。薪を穴倉の中で腐らせてしまってはならぬ。
アラン
1868年3月3日 - 1951年6月2日。フランス帝国(フランス第二帝政)ノルマンディー・モルターニュ=オー=ペルシュ出身の哲学者、評論家、モラリスト。 ペンネームのアランは、フランス中世の詩人、作家であるアラン・シャルティエ(英語版)に由来。本名は、エミール=オーギュスト・シャルティエ。1925年に著された『幸福論』で名高いが、哲学者や評論家としても活動し、アンリ・ベルクソンやポール・ヴァレリーと並んで合理的ヒューマニズムの思想は20世紀前半フランスの思想に大きな影響を与えた。フランス文学者の桑原武夫は「アランの一生は優れた「教師」の一生であったと言えよう」と評している。