【映画『ライムライト』の言葉』 世の中のことが何もかも無駄のように思われてきたの・・・
テリィ
「世の中のことが何もかも無駄のように思われてきたの。花を見ても、音楽を聴いても、みんな何の目的もない、無意味なように思われたの。」
カルヴェロ
「意味を求めたってはじまらないよ。人生は欲望だ、意味などどうでもいい。すべての生き物の目的は欲望なのだ。それぞれの欲望があるから、バラはバラらしく花を咲かせたがるし、岩はいつまでも岩らしくありたいと思って頑張っているんだ。・・・・そうだ、人生は素晴らしい。恐れの気持ちさえ持たなければだ・・・・
何よりも大切なのは勇気だ。想像力だ。」
ライムライト
1952年製作のアメリカ映画。監督は空前絶後の喜劇役者であるチャールズ・チャップリン。チャップリンが長編映画で初めて素顔を出した作品。ちなみにライバルのバスター・キートンとも本作で初めて共演している。これは、当時、キートンが経済的に困窮していることを伝え聞いたチャップリンが、何らかの助けになればと起用したと言われている。なお、「チャップリンがキートンの出演場面を大幅にカットした」との話があるが、それはまったく事実ではなく、キートンに注目を集めたかった彼の伝記作家が冗談で語ったことである。 タイトルのライムライトとは電球が普及する以前に舞台照明に用いられた照明器具で、名声の代名詞でもある。